会社運営の業務に携わる費用を仕分けすることは、ビジネスを継続させていくための基本です。
しかし、その内容は複雑で項目によってはどのように仕分けすればよいのかわからないこともあるでしょう。ここでは、ホームページの保守・管理費はどの勘定科目で仕分けすればよいのか考えていきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
勘定科目について
そもそも勘定科目とは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。ここでは、まず勘定科目について考えていきたいと思います。
勘定科目とは?
勘定科目とは、その日の取引でかかった費用をまとめておくためのものです。
例えば、勘定科目にはさまざまな種類が存在しており、日々かかる費用をそれらに当てはめて仕分けしていきます。例えば、とある食材を仕入れた場合、勘定科目の「仕入れ」の項目に仕分けするといったかたちです。
勘定科目をしっかりと仕分けすることにより、企業が何にどれだけ費用を使っているのかを理解することができます。
勘定科目の種類について
前述したように、勘定科目にはさまざまな種類があります。ホームページの保守・管理費を仕分ける上で、これら種類のどれに当てはめればよいのか考えていく必要があるでしょう。勘定科目の主な種類です。
売上高
雑収入
売上原価
家代・家賃
減価償却費
給与・賃金
外注工賃
荷造運賃
通信費
広告宣伝費
接待交際費
打合会議費
修繕費
福利厚生費など…
もちろん、これだけでなく勘定科目にはさまざまな種類があり、それに当てはまるものを仕分けしていくようになっています。
ホームページにおける管理費・保守費とは
そもそもホームページにおける管理費・保守費とはどういったものがあるのか理解しておきましょう。
まずホームページを管理する上で必ずかかってくるのが、サーバーとドメインにおける費用です。これがないとホームページがネット上に出てこないので必須費用といえるでしょう。
また、管理費としてはSEOにおける対策費用や広告宣伝における広告費、さらにssl化、セキュリティソフトや制作会社への委託費用などもそれらに当たるかもしれません。
基本的にホームページにおける管理費・保守費といわれたら、ホームページ内部にかかってくる費用全般だと考えておくとよいのではないでしょうか。
管理費・保守費の仕分け方法
ここからは、本題である管理費・保守費の勘定科目での仕分け方について解説していきたいと思います。
サーバーの勘定科目とは?
サーバーとは、インターネット上の土地のようなものです。月間・年間の管理費用は必ず発生するため、勘定科目でしっかりと区分けしておきたいところです。
このサーバー代ですが、勘定科目では「通信費」として処理することが可能とされています。サーバー代は、あくまで通信費として理解しておくとよいでしょう。
ドメインの勘定科目とは?
サーバーに対して、自宅の住所のような役割を持っているのがドメインです。
無料のブログではなく、ゼロから自社のホームページを作成する場合はドメイン費用が必ず発生するので、こちらも勘定科目でしっかりと仕分けておくべき管理費です。
じつは、このドメイン費用もサーバーと同じように、「通信費」として処理することができます。しかし、とくにドメイン費用は通信費として正確に定められていないことから、支払手数料及び広告宣伝費として処理することも可能です。
しかし、一度通信費として処理していた場合、そこからほかのものに変化させないことが大切ですので注意しましょう。
SEO対策費の勘定科目とは?
SEO対策費やアクセス解析、SNSマーケティングなどにかかる費用などは、「広告宣伝費」として処理できるといわれています。より認知度を高めるための施策ということで、広告宣伝費として処理できるのでしょう。
しかし、こちらもハッキリと定められているものではないため、場合によっては通信費や支払手数料として処理することも可能とされています。
その企業のやり方による部分も大きいめ、一度どちらにするか決定しておいた方がよいかもしれません。
ホームページの作成費用などは広告宣伝費
今回お伝えした管理・保守の費用は、基本的に広告宣伝費として処理することができるとされています。
自社のホームページはある意味で自社の広告塔であり営業のような役割を持ちます。
管理・保守することは、その広告を維持することになるため、勘定科目における処理としては原則的には「広告宣伝費」となります。
ただしホームページがどのような運用をされているかにより、勘定科目における仕分けが変わってくることもあるため、一度自社で確認しておくべきではないでしょうか。
まとめ
ホームページの保守・管理費における、勘定科目の仕分け方法について確認しました。基本的には「広告宣伝費」の処理といわれていますが、不安な方は一度税務署に相談してみるとよいかもしれません。
健全な経営を続けるためにも面倒くさがらず、ただしくホームページの保守・管理費を仕分けしておくようにしましょう。